
今回は、マイクロブタのよだれが多い理由を探りつつ、快適に飼育するためのコツを紹介します。
マイクロブタのよだれについて
マイクロブタってどんなブタ?
マイクロブタは、通常のブタよりも小型で、成長しても約40kg程度にしかならないブタです。
見た目は非常に可愛らしく、小さな体と丸いフォルム、つぶらな瞳が魅力的で、多くの人々に愛されるペットとして高い人気を誇っています。
一般的な犬や猫とは異なるユニークな存在感があり、家庭に癒しとユーモアをもたらしてくれる存在でもあります。
性格は温和で賢く、人の言葉や習慣にも比較的早くなじむことができます。
トレーニングやしつけがしやすい反面、頭が良いために退屈を嫌う傾向もあり、適度な刺激と遊びの時間が必要です。
遊び好きで活発な一面を持ち、ボールやおもちゃでの知育遊びを好む個体も少なくありません。
食事や運動に注意が必要で、特に肥満には気をつけなければなりません。
栄養バランスの取れた食事と定期的な運動を通じて、健康管理をしっかり行うことが大切です。
また、人懐っこく愛情深い性格のため、飼い主とのスキンシップをとても大切にします。

撫でられることや声をかけてもらうことを喜びと感じ、深い信頼関係を築くことができます。
しかし、その分環境の変化やストレスにも敏感で、新しい場所や知らない音に対して驚いたり不安を感じたりすることもあります。
安定した生活リズムと落ち着いた環境を整えることで、マイクロブタにとって快適で安心できる生活を提供できるでしょう。
マイクロブタはよだれする?

実際に、マイクロブタを飼っている何人かに、よだれが多いかどうか、インスタでアンケートをとらせていただきました。
その結果がこちらになります。

はい。予想通りですが、およそ80%の方がよだれが多いと答えましたね。
それでは、なぜそんなにもよだれが多いのでしょうか?
すごいよだれwwwww pic.twitter.com/pDWfM4efvt
— おもち🐽🖤マイクロブタ (@omochi_micropig) January 11, 2022
マイクロブタのよだれが多い理由とは?
よだれはマイクロブタ特有の現象であり、その背後にはいくつかの理由が存在します。
ここでは、その主な原因について詳しく見ていきます。
1. 満腹中枢が未発達
マイクロブタの特徴的な点の一つに、「満腹中枢」が未発達であることが挙げられます。
ヒトを含む多くの動物には、食べ物を摂取した際に満腹感を感じる「満腹中枢」がありますが、マイクロブタはこれが十分に発達していません。
このため、マイクロブタは食べ物を目の前にすると、いくら食べても「まだ食べたい」と感じてしまい、過剰に反応することがあります。
空腹でなくても、視覚や嗅覚から刺激を受けると、強い食欲が引き起こされるのです。
この「まだ食べたい」という感覚は、よだれとして現れることが多く、唾液腺が刺激されて自然と分泌が促進されます。
例えば、食事の準備中にお皿の音がしただけで、マイクロブタが急にそわそわし始め、床によだれを垂らしながら待機する様子を見たことがある飼い主も多いでしょう。
これは単なる食欲ではなく、本能的に備わっている行動の一部なのです。
また、満腹中枢が未発達であることにより、満腹を感じるまでに時間がかかるため、食事後でもしばらくはよだれが続くケースもあります。
これにより「いつもよだれが多い」と感じてしまうこともあるかもしれませんが、それは彼らの特性であり、大きな問題ではありません。
このように、食欲旺盛で、いつでも何かを食べたいという気持ちがよだれの分泌を促進している背景には、満腹感を伝える体の仕組みの違いがあるのです。
2. 嗅覚が良すぎる
マイクロブタの嗅覚は非常に鋭く、食べ物の匂いを嗅ぐだけで反応します。
これは彼らの本能的な反応で、食べ物を見たり匂いを嗅いだりすることによって、自然と唾液が分泌されます。
特に、大好きな食べ物や新しい食材の匂いを嗅いだときに、この反応は顕著です。
また、食事を待っているときの興奮や期待もよだれを引き起こす原因となります。
食べ物が目の前にあると、マイクロブタは興奮してよだれが出やすくなり、その量が増えることがあります。これも本能的な反応であり、決して異常ではありません。
3. 暑さによる体温調整の影響
マイクロブタは汗腺が非常に少ないため、私たち人間のように汗をかいて体温を下げることができません。
その代わりに、唾液を分泌して体内の熱を外に逃がそうとする生理機能を持っています。
このため、暑い季節や運動をした後など、体温が上昇した状況では唾液の分泌量が自然と増える傾向にあります。
特に夏場や湿度の高い日には、体の表面温度が急激に上がりやすく、よだれがだらだらと垂れてしまうことも珍しくありません。
マイクロブタにとっては、これは熱中症予防の一環でもあり、体を冷やすための自然な防御反応なのです。
また、こうした状態が長時間続くと、脱水症状や体調不良のリスクもあるため、環境の温度管理や水分補給にも十分な配慮が必要です。
マイクロブタのよだれを抑えるには

マイクロブタのよだれは、彼らの個性の一部であり、無理に変えることが難しいものです。
この点を理解することは、飼い主としてとても大切なことです。
マイクロブタは、どんなに愛らしい存在でも、生理的な反応や本能に従って生活している動物です。
よだれはその一環として出るものであり、「しょうがない」と思って受け入れることも、ペットとの共生の一部だと言えるでしょう。
そのため、よだれを完全に防ぐことはできなくても、それを前提に生活を工夫することで、飼い主とマイクロブタ双方が快適に過ごせる環境を作ることができます。
よだれが出ること自体は、特に問題ではないことを理解し、その後の対処法を考えていく方が、飼育のストレスも軽減できるかもしれません。
よだれが多いときの対処法
「よだれが多いのはしょうがない」と考えた上で、飼い主としてできることは、マイクロブタが快適に過ごせる環境作りです。
いくらよだれを抑えようとしても、マイクロブタにとっては食べ物に対する自然な反応なので、過度にそれを止めることは難しいです。
1. タオルで拭いてあげる

マイクロブタは自分でよだれを拭くことができないので、飼い主がサポートしてあげることが大切です。
よだれが多くなると、顔周りが不快に感じることもあるので、優しく乾いたタオルや布で拭いてあげましょう。
清潔なタオルを使うことで、衛生的にも保たれ、マイクロブタも快適に過ごせます。
また、タオルを数枚用意しておくと、よだれが多くなったときにすぐに拭いてあげることができて便利です。
特に食事の前や後、運動後など、よだれが多くなる時間帯に備えておくと安心です。
2. 落ち着かせる

よだれが多い原因の一つは、興奮やストレスです。
食事を楽しみにしていたり、周囲の環境に過敏になっていると、マイクロブタは興奮してよだれが増えることがあります。
そんなときは、マイクロブタを静かな場所に移して、リラックスできる環境を整えてあげましょう。
撫でてあげたり、ゆっくりと話しかけて安心させることが効果的です。
ストレスを減らし、心地よい環境を提供することで、過剰なよだれを抑えることができます。
また、暑い日や運動後にもよだれが多くなることがありますので、その場合は涼しい場所に移動させ、冷たい水を与えて体温を調整してあげると、リラックスできます。
マイクロブタのよだれ まとめ
マイクロブタのよだれは、食欲や本能的な反応によるもので、ある意味ではその個性の一部です。
これを「しょうがない」と受け入れつつ、環境や食事の工夫を行うことで、飼い主もマイクロブタも快適に過ごすことができます。
よだれが多いことを問題視せず、彼らの自然な反応として理解し、愛情をもって接することが最も重要です。
それが、マイクロブタと共に幸せな生活を送るための秘訣です。
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