「イトウってペットとして飼えるの?」
「あの幻の魚を家で育てられるの?」
「水槽で1メートル超えの魚を飼うって、どんな準備が必要なの?」

そんな疑問を持つ方に向けて、この記事ではイトウという魚の特徴から、成長スピード、必要な設備、飼育上の注意点まで詳しく解説します。
「幻の魚」と呼ばれるイトウは、希少性や迫力ある姿からアクアリストに人気の高い淡水魚ですが、飼育には注意点も多く、しっかりとした知識と設備が求められます。
この記事を読めば、イトウの飼育に必要な情報をひと通り押さえることができ、自分にとって本当に飼える魚かどうかを判断する助けになります。
記事のポイント
✔ イトウは日本最大級の淡水魚で、成長すると最大1m以上に達する
✔ 飼育には大型水槽・冷水環境・強力なろ過装置が必須
✔ 成長は遅く、長期的な飼育計画が必要
✔ 餌や水温、水質管理の知識が求められる中〜上級者向け
イトウの飼育
・イトウの寿命は?
・イトウの成長速度
・イトウの餌
・イトウって人になれる?
・他の魚と飼ってもいいの?
・イトウの販売価格
イトウってどんな魚?
イトウは日本の淡水魚の中でも最大級のサイズを誇る魚で、主に北海道に生息しています。
体長は1メートルを超えることもあり、その迫力と希少性から”幻の魚“とも呼ばれています。
自然界では主に冷水を好み、河川や湖の澄んだ水の中でゆったりと泳いでいます。
魚体は銀白色で美しく、成熟するにつれて赤みを帯びる個体もおり、観賞価値も非常に高いです。
さらに、イトウは日本の絶滅危惧種に指定されており、その保護の重要性も広く認識されています。
イトウの寿命は?
イトウの寿命は15年以上と非常に長く、適切な飼育環境下では20年近く生きることもあります。
長生きな魚であるため、一度飼い始めたら長期的に責任を持って飼育する必要があります。
特に若魚のうちから健康状態をしっかり管理し、ストレスの少ない環境を整えることで、寿命をより延ばすことが可能です。
また、寿命が長い分、病気や水質悪化への注意も欠かせません。
イトウの成長速度
年齢(年) | 体長の目安(cm) | 補足 |
---|---|---|
1年 | 約10cm | 生後1年で約10cmに成長 |
3年 | 約20cm | 3年で約20cmに達する |
5年 | 約30〜40cm | 5年で30〜40cmまで成長 |
15年 | 約100cm | 15年で1mを超えることもある |
イトウは非常に成長が遅い魚です。
生まれてから1年でおよそ10cm程度に成長し、その後の成長もゆるやかに進みます。
飼育下でも、3年ほどかけてようやく20cm前後に達するのが一般的です。
自然界ではエサの量や水温、ストレスの有無などによって成長速度が大きく左右されるため、1m以上のサイズになるには少なくとも15年、場合によっては20年以上かかるとも言われています。
このため、イトウを飼育する際には長期間にわたる環境づくりと忍耐が求められます。
急激な成長は見込めないため、ゆったりと成長を見守る姿勢が大切です。
成長が遅いぶん、健康的な飼育環境を整えることで美しい体色や力強い体つきをじっくり育てる楽しみがあります。
イトウの餌
イトウは肉食性の魚で、小魚やエビ、昆虫、水生動物などを好んで食べます。
人工飼料にも慣れますが、高タンパク質で栄養バランスの取れたものを選ぶことが大切です。
たとえば、冷凍赤虫やササミなども与えることで栄養の偏りを防げます。
野生に近い食性を意識して餌をローテーションすることで、健康を維持しながら自然な行動を促すことも可能です。
また、過剰に餌を与えると水質の悪化や肥満につながるため、量と頻度には十分注意しましょう。
イトウって人になれる?
他の動物のようにはなつかないが、飼育していると人間になれることはあります。
特に餌を与える時間帯や行動パターンが一定していると、飼い主の存在を認識し、水槽に近づくと寄ってくるようになる個体もいます。
これは信頼関係に近いもので、完全になつくとは言えないまでも、警戒心が和らぎ、リラックスした行動を見せるようになることがあります。
中には、人の手から餌を取るようになる個体もおり、そうした行動を通じて徐々に距離が縮まっていくこともあります。
他の魚と飼ってもいいの?
基本的には単独飼育が望ましいです。
イトウは肉食性が強く、小型魚は餌として認識される可能性が非常に高いため、一緒に飼うことはおすすめできません。
また、同サイズの肉食魚との混泳もテリトリー争いや攻撃性の高さからケンカになることが多く、怪我やストレスの原因となります。
どうしても混泳を試みる場合は、広い水槽と十分な隠れ家を用意し、慎重に様子を観察する必要があります。
イトウの販売価格
イトウの販売価格はサイズや入手ルートによって大きく異なります。
一般的に、体長10〜15cmほどの幼魚は5,000円〜10,000円程度で購入可能です。
30cmを超える中型個体になると、価格は2万円〜5万円以上に上がり、1メートル近い大型個体や特に美しい体色を持つ個体の場合、それ以上になることもあります。
また、イトウは日本国内でも流通が限られており、信頼できる専門店やブリーダーからの購入が推奨されます。
輸送時の水温管理や酸素供給も重要で、購入前に配送方法についても確認しておきましょう。
購入後は大型水槽や冷却装置など設備投資も必要になるため、価格だけでなく総合的なコストを見積もって準備を進めることが大切です。
イトウの飼育に必要な準備
・冷却装置の設置
・強力なろ過装置
・水換えとメンテナンス
大型水槽の準備
イトウの飼育には最低でも120cm以上の大型水槽が必要です。
将来的な成長も見越して余裕のあるスペースを確保しましょう。
体長が1mを超える可能性があるため、水槽の奥行きや高さも重要なポイントです。
また、水槽の素材もアクリル製やガラス製など、耐久性とメンテナンスのしやすさを考慮して選ぶと安心です。
床の耐荷重や設置場所の通気性にも配慮し、長期間安定して使用できる環境を整えましょう。
奥行きもあって、ほかの120cm水槽に比べると値段もかなり安めなのでこちらがおすすめです!
冷却装置の設置
イトウは冷水を好むため、水温は15度程度に保つ必要があります。
夏場は気温の上昇によって水温が危険域に達することもあるため、水槽用クーラーの設置が必須です。
特に室内の温度が高くなる場所では、クーラーの冷却能力だけでなく消費電力や静音性にも注目して選ぶと良いでしょう。
加えて、サーモスタットと連動させることで自動で適温を保つことができ、急激な水温変化を防げます。
強力なろ過装置
イトウは大量のフンをするため、水質が悪化しやすいです。
外部フィルターや上部フィルターを組み合わせて、強力なろ過システムを構築しましょう。
バクテリアの繁殖に適した濾材を使用することで、生物ろ過の効果を最大限に引き出すことができます。
ろ過装置は24時間稼働させる必要があるため、静音性とメンテナンスのしやすさも重要です。
ろ材の交換時期や掃除のタイミングを記録し、定期的な管理を心がけましょう。
水換えとメンテナンス
週に1〜2回の水換えと、定期的なフィルター清掃を行うことで健康的な環境を維持できます。
水換えの際は全体の水量の20〜30%を目安に行い、急激な水質変化を避けるようにします。
水道水を使用する場合は、必ずカルキ抜き処理を行い、可能であれば温度調整もしてから水槽に注ぎましょう。
掃除道具やバケツはイトウ専用にし、他の魚と共用しないことで病気のリスクを軽減できます。
水槽内のガラス面や底砂もこまめに清掃し、美しい環境を保つようにしましょう。
イトウと初対面。水槽で飼育できるんですね。 pic.twitter.com/XW9BpNUUls
— 大竹洋平🐟さかなで野菜を育てる人🌱 (@sakanadeyasai) September 23, 2020
よくあるイトウの飼育トラブルとその対策
・成長による水槽の狭さ
・餌の偏りによる栄養不良
・水質悪化による体調不良
・ストレスによる異常行動
・イトウの飼育Q&A
・イトウの飼育 まとめ
水温上昇による食欲低下
夏場の室温上昇により水槽内の温度が高くなると、イトウはストレスを感じて食欲が低下することがあります。
対策としては水槽用クーラーの導入が効果的です。
さらに、水槽の設置場所を直射日光の当たらない場所に変更する、断熱シートを使用するなどの工夫も併用すると効果的です。
成長による水槽の狭さ
イトウの成長は遅いですが、何年も飼っていると、かなりの大きさになるので早い段階で大型水槽の用意が必要です。
水槽が狭くなると運動不足やストレスによる病気リスクが高まるだけでなく、攻撃的になることもあります。
必要に応じて屋外の大型水槽や池など、より広い環境での飼育も検討しましょう。
移動の際は水温の変化や水質の調整にも十分注意してください。
餌の偏りによる栄養不良
イトウは肉食性ですが、餌の種類に偏りがあると栄養が不足し、免疫力が下がる原因になります。
冷凍赤虫や人工飼料だけでなく、生き餌や魚の切り身なども組み合わせてバランス良く与えるようにしましょう。
定期的に餌の内容を見直すことが、健康維持に重要です。
水質悪化による体調不良
フンの量が多いため、ろ過装置だけに頼るのではなく、定期的な水換えと底砂掃除を徹底することが必要です。
アンモニアや硝酸塩が蓄積すると、イトウのヒレが溶ける、動きが鈍くなるなどの症状が現れます。
水質検査キットを使用してこまめにチェックしましょう。
ストレスによる異常行動
急激な環境変化や頻繁な移動、人の出入りの多い部屋などは、イトウにとってストレスの原因になります。
隠れ家になる流木や岩を配置し、静かな場所に水槽を設置することで、安心できる環境を整えましょう。
ストレスが蓄積すると、暴れる、餌を食べない、じっと動かないといった行動が見られることがあります。
イトウの飼育Q&A

Q. イトウは初心者でも飼える?
A. 基本的には中〜上級者向けです。
水温管理や大きな水槽の準備が必要で、環境変化に敏感なため初心者にはややハードルが高いです。
熱帯魚の飼育経験がある方であれば、しっかりと準備をすれば飼育可能です。

Q. どこでイトウを入手できる?
A. 専門の熱帯魚店やインターネット通販で購入可能ですが、信頼できる業者を選びましょう。
できれば実際に魚の状態を見て購入するのが理想です。
事前に販売者のレビューや評判も確認しましょう。

Q. イトウは冬でも加温が必要?
A. 基本的には不要ですが、水温が5度以下になる場合はヒーターを使うこともあります。
極端な水温変化は体調を崩す原因になるため、安定した水温を保つことが大切です。

Q. イトウはどのくらいの頻度で餌を与える?
A. 成長段階や水温によって異なりますが、一般的には1日1回〜2回が適切です。
成魚になった場合は週に数回程度でも十分な場合があります。
与えすぎると水質悪化につながるため、食べ残しがないか確認しながら与えましょう。

Q. イトウは外で飼える?
A. はい、条件が整っていれば屋外飼育も可能です。
特に大きな池などであれば、自然に近い環境でのびのびと育てることができます。
ただし、外敵対策や水温管理、酸素供給の装備などが必要です。

Q. イトウの性格はおとなしい?
A. 基本的にはおとなしい性格ですが、縄張り意識が強いため他の魚とトラブルになることもあります。
特に繁殖期やストレスの多い環境下では攻撃的になることがあるため、混泳には慎重さが求められます。
イトウの飼育 まとめ
イトウはその大きさと美しさから非常に魅力的な魚ですが、飼育には広いスペースと冷水環境が必要です。
長寿で成長も早いため、しっかりと計画を立てて飼育を始めましょう。
水槽設備や水質管理、温度管理など手間のかかる面もありますが、その分だけやりがいも大きい魚です。
特に、その迫力ある泳ぎや穏やかに漂う姿は見ているだけで癒される存在となり、水槽の中で自然の一部を感じられる贅沢な時間を与えてくれます。
また、長く付き合えるパートナーとしての魅力もあり、しっかりと向き合うことで信頼関係を築く楽しみも味わえるでしょう。
初心者にはややハードルが高いものの、情報収集と設備投資をしっかり行えば、自宅で”幻の魚”と呼ばれるイトウと共に暮らす夢を実現することができます。
ぜひ一歩踏み出して、イトウとの豊かなアクアライフを楽しんでください。
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