その中でも、飼育する前に確認しておきたいのが、法的な届出です。

実は、うずらを飼うために届出が必要かどうかは、住んでいる地域（市町村）によって異なります。

届け出が必要な場合、届け出を怠ると法律に違反する可能性もあるため、事前にしっかりと確認しておくことが重要です。

あなたがうずらを迎える前に知っておくべき、法的な手続きや注意点を解説します。

1. うずらを飼う際に届出が必要？

うずらは可愛らしいペットとして、多くの家庭に迎えられていますが、飼育に関しては法的な規制がある場合もあります。

日本には、家畜伝染病予防法という法律があり、この法律に基づき特定の家畜や鳥類の飼育には届出が求められることがあります。

こちらが家畜伝染病予防法の詳細になります。

家畜伝染病予防法に基づく定期報告について

家畜の病気の発生やまん延を防ぐため、家畜伝染病予防法が改正され、家畜などの動物を所有する方は、毎年2月1日現在の飼育頭羽数等を県知事に報告することになりました。
報告が必要な動物は、牛・馬・ヒツジ・ヤギ・豚・ミニブタ・あひる・うずら・だちょうなどです。
なお、犬・猫・うさぎ・インコ等は対象となりません。
詳しい情報は、畜産安全課のページをご覧ください。

報告が必要な動物について

次に掲げる動物を飼育する所有者は家畜伝染病法に基づく報告が必要です。

牛・水牛・鹿・馬・めん羊・山羊・豚（ミニブタを含む）・いのしし

鶏・あひる（アイガモを含む）・うずら・きじ・だちょう・ほろほろ鳥・七面鳥

※犬・猫・うさぎ・インコ等は報告の対象となりません。また、ミニブタは豚に含まれますので報告の対象となります。

引用　埼玉県　家畜伝染病予防法に基づく定期報告について

届出が不要な場合もある

ただし、全てのケースで届出が必要というわけではありません。

お住まいの市によっては届出が不要の場合もあります。

2. 市町村ごとの違いと届け出方法

うずらを飼うために必要な届出は、実は市町村ごとに異なります。

飼う場所によって規定が異なるため、住んでいる地域の法律を理解し、必要な手続きを行うことが求められます。

市町村の窓口に問い合わせる

うずらを飼う際に届け出が必要かどうかを確認するためには、最寄りの市町村役場や行政機関に問い合わせることが最も確実です。

多くの市町村では、農業・畜産関連の担当部署がこの手続きを管轄しています。

これらの窓口では、具体的な届け出の要件や必要書類、手続き方法について詳しく案内してくれるので、積極的に確認しましょう。

必要書類の確認

届け出を行う際には、うずらの飼育数や飼育場所、飼育目的などの情報を記載した書類が必要となる場合があります。

また、農業や畜産業に関連する施設では、衛生管理の状態や疾病の予防についても証明が求められることがあります。

必要書類は自治体によって異なるため、事前に市町村の窓口で具体的な書類を確認することが重要です。

たとえば、うずらを飼育する場所の環境や、施設の設置状況、周囲の住環境などもチェック項目に含まれる場合があります。

届け出の期限や注意点

届け出には、一定の期限が設けられていることが多いです

特に、商業目的で飼育する場合や、飼育数が一定数以上である場合には、届け出を出す期限が厳格に定められていることがあります。

また、届け出を行った後も、定期的に飼育状況を報告する義務がある場合や、再申請や更新手続きが必要な場合もあるため、届け出後の対応にも注意が必要です。

もし規定に違反して届け出を怠った場合、罰則が科せられることもあるため、手続きをしっかりと守ることが大切です。

3. うずらを飼う際の注意点

うずらを飼う際には、届け出の手続きだけでなく、飼育における注意点も多くあります。

健康的で快適な生活を送るために気をつけるべきポイントを解説します。

1. 飼育スペースの確保

うずらは比較的小さな体を持つため、広いスペースが必要というわけではありませんが、十分な運動スペースは確保する必要があります。飼育用のケージやスペースは、少なくとも1羽に対して最低でも0.5平方メートルの広さを用意しましょう。

2. 温度と湿度の管理

うずらは温暖な気候を好むため、寒さに弱いです。ケージ内の温度は15℃〜25℃に保つことが理想です。

3. 餌の選定と与える量

うずらにはバランスの取れた餌を与え、過食を避けるようにします。ペレットや穀物を中心に与え、果物や野菜をおやつとして楽しませましょう。

4. 砂浴びと衛生管理

うずらは砂浴びを好むため、清潔な砂を用意してあげることが大切です。また、ケージ内をこまめに掃除して衛生状態を保つようにしましょう。