私はアカハライモリを10年以上飼ってきました。
その間、何度も「アカハライモリはなつくのか?」という質問を受けてきました。
初めてアカハライモリを飼う方にとっては、どうしても「ペットが自分になつくのか?」という点が気になるものですよね。

ということで今日は、アカハライモリの基本的な特徴から、どれほど人懐っこくなるのか? その答えを長年の飼育経験をもとにお伝えしたいと思います。
アカハライモリってなつく?
アカハライモリは可愛らしい見た目と穏やかな性格から、多くの飼い主に愛され続けています。
特に、そのユニークな体色や姿勢、そして手触りが魅力的で、飼いやすいペットとしても知られています。
アカハライモリの特徴
アカハライモリは、オレンジ色や赤みがかった体色が特徴的で、その色合いは非常に美しく、観賞用としても人気があります。

通常、体長は15〜20cm程度で、小さくて飼いやすいです。
一般的に、水中で過ごすことを好みますが、湿った環境での生活が可能です。
また、アカハライモリは「イモリ科」に分類され、一般的な両生類に共通する特徴である湿度を好みます。
皮膚が呼吸を助ける役割を果たしており、水中や湿った場所での生活が可能です。
アカハライモリの生息地と生態

自然の中でアカハライモリは、主に山岳地帯や清流に生息しています。
清潔で冷たい水を好むため、飼う際にも水質や温度管理が非常に重要です。
また、夜行性であり、昼間は水底や岩陰などに隠れて過ごすことが多いです。
野生では水中での活動が主ですが、湿った場所での陸上活動も見られ、成長に合わせて水と陸を行き来することができるため、魚のような完全な水棲生物ではありません。
どれくらいなつくのか?
アカハライモリは犬や猫のように「なつく」と言うのは難しいかもしれません。

しかし、私の10年以上の飼育経験から言うと、飼い主のことを理解し、警戒心が少しずつ和らいでいけば、確かに人懐っこくなることはあります。
というのも、私が最初に飼っていたアカハライモリも、最初は水槽越しに近づくだけで警戒して、餌の食いつきが悪かったんです。
まるで「この人は誰?」という感じで、距離を置こうとしているようでした。
でも、少しずつ水槽周りで触れ合ったり、餌を与えたりすることで、次第に警戒心が解けてきました。
今では、水槽の蓋を開けるとすぐに寄ってきて、まるで「お待たせ!」とでも言いたげな姿を見せてくれます。
水槽越しに顔を覗くと、向こうから寄ってきてくれることもあるんです。
もうその姿が可愛くてたまりません。
さらに、最初は考えられなかった手渡しで餌をあげることもできるようになりました。
最初はかなり慎重だったのに、今では私の手から直接餌を食べるようになり、これがまた感動的な瞬間です。
アカハライモリも、信頼してくれるとこんなに親しくなれるんだと実感しています。
アカハライモリが「なつく」というのは、時間がかかるかもしれませんが、信頼を積み重ねることで、飼い主との絆が深まっていくのだと感じています。

これをなつくというかどうかは人によると思いますが、私はなつくと言ってもいいのではないか?と思います!!
アカハライモリがなつくために

アカハライモリがリラックスできる環境を整えることが、なつくための第一歩です。
アカハライモリは非常に繊細な生き物で、水質や温度管理が不適切だとストレスを感じてしまいます。
さらに、隠れ場所を作ってあげることも大切です。
アカハライモリは本来、自然界で岩や水草の間に隠れて生活しているので、水槽内に隠れ家を設けることで、安心感を与えることができます。
岩や浮き草、流木などを上手に配置し、アカハライモリがリラックスできる環境を整えましょう。
自然な環境を再現することで、アカハライモリは水槽内でのストレスが減り、飼い主に対しても心を開きやすくなります。
アカハライモリがなつくための接し方

アカハライモリがなつくためには、穏やかな接触が重要です。
アカハライモリは敏感な生き物なので、初めて触れるときは慎重に行動しましょう。
最初は手を急に差し出すと驚いてしまうことがあるので、指先をゆっくり近づけ、反応を見ながら接することが大切です。
焦らず、時間をかけて信頼関係を築くことがポイントです。
少しずつ手から餌を与えることも有効です。
最初は水槽越しでも構いませんが、手から餌をあげることで、アカハライモリは飼い主を信頼し始めます。
私のアカハライモリも、最初は手を警戒していましたが、手から餌をもらうようになってからは、ますます親しくなり、可愛らしい姿を見ることができました。
穏やかに繰り返し接することで、アカハライモリは徐々に心を開き、飼い主に対する信頼が深まります。
急がず、少しずつ絆を深めていきましょう。
アカハライモリがなつかない? その理由と対策
アカハライモリは環境がしっかりしていればある程度のところまでは人懐っこくなります。
どうしても警戒心が取れないようなら以下に当てはまっているかもしれません。
飼育環境の不適切さ
アカハライモリがなつかない理由の中で最も一般的なのが、飼育環境の不適切さです。
特に水質の悪化や温度の変動は、アカハライモリにとって大きなストレスの要因となります。
彼らは両生類としての特性から、皮膚を通して水分や酸素を吸収しており、環境の変化には非常に敏感です。
たとえば、水槽内にアンモニアや亜硝酸塩などの有害物質が蓄積されると、アカハライモリは警戒心を強め、動きが鈍くなったり、餌を食べなくなったりします。
また、水温が20〜26度の範囲を大きく外れてしまうと、体調を崩しやすくなり、人間との関わりどころではなくなってしまいます。
ヒーターや冷却ファンを使って、年間を通して安定した水温を維持することが大切です。
過密飼育

アカハライモリは広い空間を必要とするため、過密な飼育環境ではストレスを感じやすくなります。
水槽の中で十分に動き回れないと、不安定な環境になりがちです。
水槽のサイズやレイアウトを見直し、アカハライモリが自由に泳げるスペースを提供することが大切です。
最適な水槽やレイアウトについてはこちらを参考にしてください。

また、隠れ場所を十分に用意することも、安心して過ごすために重要です。
他のペットとの共存問題
アカハライモリは基本的に温和な性格ですが、他の動物との共存には注意が必要です。
特に、攻撃的な魚やエビ、あるいはアカハライモリよりサイズの大きな両生類・爬虫類と同じ水槽で飼育すると、餌の取り合いやストレスが生じやすくなります。
これが原因で怯えて出てこなくなったり、人間との関わりに消極的になったりすることもあるため、アカハライモリは基本的に単独飼育、もしくは同種の温和な個体とのみの飼育が望ましいです。
どうしても混泳させたい場合は、事前に性格や相性、水槽の広さをよく検討し、しっかりと観察を続けながら飼育環境を調整していくことが必要です。
騒音の環境
最後に見落とされがちなのが、騒音の影響です。
アカハライモリは音に対する感受性が高く、大きな物音や振動が頻繁に起こる環境では、常に警戒モードになってしまい、なつくどころか物陰に隠れてしまうことが多くなります。
水槽の設置場所は、テレビやスピーカーの近く、通行量の多い廊下のそばなどを避け、静かで落ち着いた場所を選びましょう。
また、水槽台に防振マットを敷いたり、水槽のフタに軽く遮音対策をするのも効果的です。
このように、アカハライモリがなつかない背景にはさまざまな要因がありますが、その多くは飼い主の工夫と配慮によって改善することができます。
環境をしっかり整えることで、アカハライモリはよりリラックスし、飼い主との関係も一層良好なものとなるでしょう。
アカハライモリはなつくのか? まとめ
アカハライモリとの絆を深めるためには、時間と愛情をかけて接することが大切です。
環境を整え、穏やかに接することで、アカハライモリは必ずあなたに心を開いてくれるでしょう。
焦らず、一歩ずつ信頼を積み重ねることで、アカハライモリとの素晴らしい絆が築けます。
あなたとアカハライモリの関係が、より豊かで幸せなものになることを願っています。
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