「カワハギを飼育してみたいけど、どうすればいいのかわからない…」
「釣ったカワハギを自宅で飼いたいけど、どんな設備が必要?」
「カワハギって飼うのが難しいの?」

そんな疑問を持っている方に向けて、本記事ではカワハギの生態・必要な飼育設備・餌・混泳の可否・トラブル対策まで、詳しく解説します!
カワハギは海水魚のため、水質管理が重要になりますが、適切な環境を整えれば飼育は可能です。
水質管理や餌の選び方、適切な水槽サイズなど、事前に準備することで長く健康に飼育できます。
カワハギの特徴や飼育に必要な知識をしっかり押さえて、初心者でも安心してカワハギを飼育できるようになりましょう!
記事のポイント
✔ カワハギは飼育可能!
✔ 水温管理が重要 – 20〜25℃を維持することが必要
✔ 水質維持が必須 – 強力なろ過装置と定期的な水換えが必要
✔ 餌は貝類や甲殻類が効果的 – 徐々に人工飼料に慣れさせるのがベスト
カワハギって飼育できるの?
・カワハギの寿命は?
・成長スピード
・カワハギの餌
・カワハギってなつく?
・他の魚と飼ってもいいの?

A: ねえねえ!カワハギって飼育できるの?

B: できるよ! でも、カワハギは海水魚だから、淡水魚に比べるとちょっと難易度が高いかもね。
でも、しっかり準備してから飼育したら意外と誰でもできるんだよ!!
カワハギってどんな魚?
カワハギは、日本近海で見られる美しい海水魚で、特に釣りや観賞魚として人気があります。

その名の通り、魚体が「カワハギ」(皮を剥ぐ)という特徴的な外見を持ち、体の形状は少し平らで、頑強なひれと鋭い鰭(ヒレ)が特徴です。
鮮やかな色彩を持つものも多く、特にオレンジ色や青色を帯びたカワハギは飼育者にとっても魅力的です。
しかし、カワハギを飼育するには、その特性や飼育環境についてしっかり理解することが大切です。
カワハギは基本的に海底を歩きながら餌を探し、硬い貝類を食べることが多いため、食性としては肉食に分類されます。
カワハギの寿命は?
カワハギは適切な飼育環境で育てると、魚の中では長寿な方です。

一般的にカワハギの寿命は、飼育下でも約5年程度ですが、特に良好な環境であれば、それ以上長く生きることもあります。
しかし、カワハギの寿命を延ばすためには、適切な水温管理や水質維持、バランスの取れた餌を与えることが不可欠です。
自然界でカワハギは最大で30cmほどに成長することもあり、飼育環境でもそのサイズに合わせて水槽を調整する必要があります。
また、寿命を延ばすために大切なのは、定期的な健康チェックや、食事内容の見直し、そして水槽の清掃や水質管理をしっかり行うことです。
病気やストレスが寿命に悪影響を与えることが多いため、日々のケアが非常に重要です。
成長スピード

カワハギは環境次第で比較的早く成長する魚です。
特に水槽の広さや餌の種類、水流の有無によって成長スピードが大きく変わります。
以下に、一般的な成長スピードの目安を示します。
年齢 | サイズ |
---|---|
1年目 | 10〜15cm |
2年目 | 15〜20cm |
3年目 | 20〜25cm |
4年目以降 | 25〜30cm |
カワハギは泳ぐスペースが広いほど活発に動き、成長が促されます。
カワハギの餌
カワハギは肉食性の魚で、自然界では貝類や甲殻類、小魚などを捕食します。
水槽内でも彼らの食性に合った餌を与えることが重要です。
餌の種類 | 特徴 |
---|---|
冷凍アサリ | 好んで食べるが、水質悪化に注意 |
冷凍エビ | カルシウムが豊富で歯の強化に最適 |
シーフードミックス | 栄養価が高く、バランスの良い食事になる |
生きた甲殻類(小エビ・カニ) | 自然の捕食行動を再現でき、ストレス軽減にも効果的 |
人工飼料(海水魚用ペレット) | 慣れれば食べるが、最初は警戒することが多い |

カワハギの健康と成長を維持するためには、適切な餌と管理が重要です。
自然界では貝類や甲殻類を食べているため、最初から人工飼料に慣れさせるのは難しく、まずは冷凍アサリやエビなどの生餌に近いものを与え、徐々に人工飼料へ切り替えていくのが理想的です。
また、カワハギは硬い貝殻を噛み砕くための強い歯を持っていますが、人工飼料のみでは歯が伸びすぎることがあるため、定期的に貝類や甲殻類を与え、自然な形で歯を削ることが大切です。
特に貝類やエビの食べ残しは水質悪化を引き起こしやすいため、速やかに除去し、水槽内を清潔に保つことが重要です。
成長段階に応じて餌の種類も調整し、幼魚のうちは消化しやすい細かい餌を、成魚には噛み砕ける貝類や甲殻類を中心に与えると健康的な成長を促せます。
カワハギの値段
カワハギの値段は、購入する場所やサイズ、季節によって大きく異なります。
特に観賞用として飼育する場合と、食用として購入する場合では価格帯が異なります。
観賞魚としてペットショップやオンラインショップで販売されているカワハギの価格は、主に以下のような条件によって決まります。
サイズ | 価格の目安 | 備考 |
---|---|---|
幼魚(5cm未満) | 1,000〜2,000円 | 初心者向け、小型水槽でもOK |
中型(5〜10cm) | 2,000〜4,000円 | 一般的な飼育サイズ |
※ 種類によっては模様が美しい個体や、珍しいカラーバリエーションのものはプレミア価格になることもあります。
カワハギってなつく?

カワハギは比較的人に慣れやすい魚で、飼育環境に適応すると警戒心が薄れます。
特に毎日決まった時間に餌を与えることで、飼い主の存在を認識し、近づいてくることがあります。
✔ 餌の時間になると水面近くに集まり、飼い主を待つ
✔ 警戒心が薄れ、ガラス越しに寄ってくることも
✔ 指や物体を追いかけるような仕草を見せる
ただし、犬や猫のように感情表現をするわけではないため、「なつく」というよりは「慣れる」という感覚です。
また、カワハギは環境の変化に敏感なため、頻繁なレイアウト変更や水質の急変があると、警戒心が戻ることもあります。

何年も飼っていると手から餌をあげることができるくらいになつくこともあります!!
最近は季節的にTLに船釣りをしてるフォロワーさんがカワハギの釣果をツイートしてますが、年始に船釣りに行った時に釣ったカワハギも別々の水槽で2匹飼育してます。小さいですが気は強いです(^^; ※カワハギは同性同士だと縄張り意識が強くて虐めが発生します。 pic.twitter.com/gztbLTUgFJ
— 三代目 (@oofuna_udonya) February 6, 2022
他の魚と飼ってもいいの?
カワハギは基本的に温和な性格ですが、同種の魚や小さな魚に対して攻撃的になることがあります。
広い水槽を用意し、隠れ家を増やすことで混泳の成功率が上がります。
他の魚や飼育環境によっては、自己主張が強くなることもあります。

特に自分のテリトリーを守ろうとするため、他の魚と争うことがあるため、混泳には注意が必要です。
とはいえ、基本的には攻撃的ではなく、飼い主に対しては穏やかで、餌を与えるときなどに近づいてくることが多いです。
カワハギは環境に順応する能力が高い魚なので、適切な環境を提供してあげることで、過度な攻撃性を抑え、穏やかな性格を引き出すことができます。
カワハギの飼育に必要な準備
カワハギを飼うためには、いくつかの準備が必要です。
まず最初に整えなければならないのは水槽です。

カワハギは他の魚とは違いボバリングする魚なのでそこまで大きな水槽は必要としません。
また、カワハギは海水魚なので、海水環境を維持するための設備が必須です。
必要な設備としては、以下のものが挙げられます:
- 水槽:ほどほどの広さと水深を持つ水槽。40L以上を確保することをおすすめします。
- ろ過装置:水質を保つために、強力なろ過装置が必要です。特にカワハギは食べ残しや排泄物が水質を汚しやすいため、良質なろ過システムが不可欠です。
- ヒーター:カワハギにとって適温は20℃〜25℃前後の海水ですので、ヒーターで安定した水温を維持する必要があります。
- 水質管理キット:水質を安定させるため、pHや塩分濃度(比重)を定期的に測定するためのキットがあると便利です。
カワハギは非常に水質に敏感な魚ですので、これらの設備が整っていないとストレスを感じ、健康に問題を起こす可能性があります。
そこでおすすめなのが、こちらの水槽!!
なんと、水槽、ヒーター、フィルター、照明全てセットでついてくるめっちゃお得な商品です!
水槽環境の管理をしっかりと行うことで、カワハギが快適に過ごすことができます。
カワハギに最適な水槽と水質管理
カワハギを飼育するためには、最適な水槽と水質の管理が欠かせません。
以下に、カワハギに最適な水槽設定と水質管理のポイントを詳しくご紹介します。
水温

カワハギにとって最適な水温は20℃〜25℃前後です。
この温度帯を維持するためには、安定したヒーターが必要です。
急激な温度変化や低温には非常に弱く、ストレスや病気を引き起こす原因となるため、温度が安定するように管理しましょう。
比重(塩分濃度)

比重1.023はカワハギにとって理想的な塩分濃度です。
比重が高すぎたり低すぎたりすると、カワハギの体調に影響を与えることがあります。
塩分濃度を適切に保つために、海水の調整には専用の塩分計を使用すると便利です。
硝酸塩
カワハギは水質が少々汚れていても元気に過ごせる魚ですが、硝酸塩の濃度が高すぎると水質が悪化し、健康に影響を与えます。
硝酸塩濃度が高くなる原因は、餌や排泄物が水中に溜まることにあります。
水換えを定期的に行い、ろ過装置をきちんとメンテナンスすることで、硝酸塩濃度を適切に保ちましょう。
水換え

水換えは最低でも月に1回は行い、ろ過装置のメンテナンスも忘れずに行ってください。
カワハギは特に食べ残しや排泄物を多く出すため、ろ過装置の効率が重要です。
また、余分な栄養素や有害物質を取り除くために、定期的な水換えを実施しましょう。
海水の作り方
水を準備する
まず、水をバケツに入れます。
カルキ抜きをする
市販のカルキ抜きを買って先ほどの水に指定された量を入れて混ぜます。
塩を加える
海水用塩を水に少しずつ加えていきます。この際、塩が完全に溶けるまでよく混ぜましょう。塩が溶け残っていると、塩分濃度が均一にならないため注意が必要です。
比重を測る
比重計を使って塩分濃度を確認します。比重は通常1.023前後が理想的ですが、使用する魚によっては若干異なることがありますので、飼う予定の魚に最適な比重を確認しておくと良いでしょう。
水温を調整する
作成した海水を水槽に移す前に、必ず水温をチェックしてください。海水は20〜25℃が理想です。必要に応じて、ヒーターで温度を調整しましょう
海水を水槽に入れる
完全に溶けた海水を水槽に入れます。このとき、急激な水温変化を避けるために、少しずつ入れていきましょう。
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カワハギに適した床材
カワハギは海底で生活することが多いため、床材選びが非常に重要です。
カワハギの自然な生息環境を再現し、水質を安定させるために適した床材を選びましょう。
サンゴ砂(コーラルサンド)
サンゴ砂は海水魚水槽でよく使われる床材で、自然の海底を再現するのに最適です。
カワハギが過ごす環境を自然に再現でき、pHをアルカリ性に保つ性質があるため、水質を安定させる効果があります。
これにより、カワハギが健康的に過ごしやすい環境を提供できます。
サンゴ砂は自然な環境を再現しやすく、魚が潜ることもできるため、カワハギにとって快適な空間を作り出します。また、pHをアルカリ性に保つため、水質が安定しやすいという点も大きな利点です。
一方で、サンゴ砂は掃除がやや難しく、他の床材に比べて手間がかかる場合があります。また、カルシウム成分が豊富に含まれているため、魚の健康に配慮する必要があります。
よくあるカワハギの飼育トラブルとその対策
カワハギは美しい魚で、飼育が楽しめますが、時にはトラブルに見舞われることもあります。
ここでは、カワハギの飼育でよくあるトラブルと、その解決方法を紹介します。
1. 水質が悪化する
カワハギは水質に敏感な魚で、特に水の汚れやアンモニア、亜硝酸塩の濃度が高いとストレスを感じやすくなります。
水質が悪化すると、病気や健康問題の原因になることもあります。
対策:
- 定期的な水換えを行い、硝酸塩や亜硝酸塩の濃度をチェックしましょう。
- フィルターの清掃や交換をこまめに行うことが重要です。
- 水質テストキットを使って、pH値やアンモニア、亜硝酸塩の濃度をチェックしましょう。
2. 餌の食べムラ
カワハギは食欲旺盛ですが、餌に対する好みが強い場合があります。
特に餌の種類やタイミングが合わないと、食べムラが発生することもあります。
対策:
- カワハギの好みに合った餌を見つけることが大切です。乾燥餌や冷凍餌、そして生き餌など、さまざまな種類を試してみましょう。
- 定期的に餌の量を調整し、無駄な餌を与えないようにしましょう。
3. 混泳トラブル
カワハギは気が強い性格を持っており、特にテリトリーを守ろうとする傾向があります。
他の魚と一緒に飼うと、ケンカが起きることがあります。
対策:
- カワハギと混泳する場合は、性格やサイズが合った魚を選ぶことが重要です。攻撃的な魚や同じサイズの魚とは避けたほうが無難です。
- 水槽に隠れ場所を作って、カワハギがストレスを感じないようにすることも役立ちます。
4. 水温管理の不具合
カワハギは水温に敏感で、急激な温度変化には弱いです。
特に冬場の水温低下や夏場の水温上昇はカワハギにストレスを与え、健康を損なう原因になります。
対策:
- 水温は20〜25℃の範囲を保つようにし、水温計で定期的に確認します。
- ヒーターやクーラーを使用して、季節に応じた温度管理を行いましょう。
カワハギの飼育 まとめ
カワハギは魅力的な観賞魚ですが、飼育中にはいくつかのトラブルが発生することがあります。
水質管理、餌やり、混泳の工夫、そして温度管理など、基本的な飼育環境の整備がトラブルを防ぐ鍵です。
もしトラブルが発生した場合は、早期に対策を講じて、カワハギが健康で快適に過ごせるように努めましょう。
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