「メジナを飼育してみたいけど、どうすればいいのかわからない…」
「捕まえたメジナを自宅で飼いたいけど、どんな設備が必要?」
「メジナって飼うのが難しい?」

そんな疑問を持っている方に向けて、本記事ではメジナの生態・必要な飼育設備・餌・混泳の可否・トラブル対策まで、詳しく解説します!
メジナは海水魚のため、水質管理が重要ですが、適切な環境を整えれば飼育は可能です。
水質管理や餌の選び方、適切な水槽サイズなど、事前に準備することで長く健康に飼育できます。
メジナの特徴や飼育に必要な知識をしっかり抑えて、初心者でも安心してメジナを飼育できるようになりましょう!
記事のポイント
✅ メジナは飼育できる
✅ 水温管理が重要 – 20℃前後を維持することが必要。
✅ 水質維持が必須 – 強力なろ過装置と定期的な水換えが必要。
メジナって飼育できるの?
・メジナの寿命は?
・メジナの餌
・成長スピード
・メジナってなつく?
・他の魚と飼ってもいいの?
メジナってどんな魚?

メジナは、日本の沿岸部で広く見られる人気の釣り魚です。
見た目が美しく、泳ぎ方も優雅なため、観賞魚としての魅力もあります。
特に、その黒や青みがかった銀色の体色が特徴的で、光の当たり方によっては美しい光沢を放つため、水槽内でも映える魚です。
✔ 日本沿岸に生息する海水魚
✔ 体色は黒や青っぽい銀色で光沢がある
✔ 成長すると最大40~50cmほどになる
✔ 性格は温和だが縄張り意識がある
✔ 雑食性で、藻類や甲殻類、小魚を食べる
メジナの寿命は?

メジナの寿命は、一般的に約7〜10年と言われています。
もちろん、飼育環境やその魚が直面する状況によって寿命は多少前後することもありますが、飼育下では10年程度生きることが多いです。
水槽で飼育する場合、適切な水質管理と十分な栄養を与えることで、健康に長生きさせることが可能です。
メジナの餌
メジナは雑食性なので、以下のような餌をバランスよく与えることが大切です。
餌の種類 | 特徴 |
---|---|
乾燥海藻 | メジナは藻類をよく食べるのでおすすめ |
ペレット | 栄養バランスが良く、水槽飼育に適している |
冷凍エビ・小魚 | 動物性タンパク質を補うために適している |
市販の海水魚用フード | 食いつきが良く、栄養補給に最適 |
1日1~2回、適量を与え、食べ残しが出ないよう注意しましょう。
メジナは食欲旺盛な魚ですが、食べ過ぎると消化不良を起こすことがあるため、与えすぎには注意が必要です。
また、餌のバリエーションを増やすことで、栄養バランスを整え、病気の予防にもつながります。
週に数回、生餌や冷凍餌を混ぜるとより健康的に育ちます。
メジナの成長スピード
メジナは比較的成長が早い魚で、適切な環境と十分なエサを与えることで短期間で大きくなります。特に幼魚の頃は成長が著しく、適温(20℃前後)を維持し、栄養バランスの良い餌を与えることで健康的に育ちます。
年齢 | 平均サイズ |
---|---|
1年 | 約10〜15cm |
2年 | 約20〜30cm |
3年 | 約35〜45cm |
5年以上 | 50cm以上になることも |
メジナの成長スピードは、環境や餌の種類によって大きく左右されます。
水質が安定している水槽では成長が早く、十分な運動スペースがあるとさらに健康的な体型になります。
成長に影響を与える要因
✔ 水温: 20℃前後を維持することで、ストレスなく成長する。
✔ 餌: 高タンパクな餌(エビや小魚)を適量与えると成長が促進される。
✔ 水槽の大きさ: 小さい水槽では成長が遅くなることが多い。広い環境が理想。
✔ 運動: 水流を作ることで筋肉が発達し、より健康的な体つきになる。
成長が早い分、成魚になると水槽が手狭になる可能性があるため、最初から大きめの水槽を用意することが大切です。
また、急激に成長すると体調を崩しやすくなるため、餌の量や水換えの頻度を調整しながら育てることが重要です。
水槽飼育では1〜2年で30cm以上に成長する個体も多く、大型化することを考慮して適切な環境を準備しましょう。
メジナってなつく?
メジナはなつきやすい魚ですが、完全に手懐けるのは少し難しいかもしれません。
飼い始めた初期には、警戒心を持つことが多いですが、餌を与えることで少しずつ飼い主に慣れていきます。
特に餌をくれる人に対しては、近寄ってくることがよくあります。
ただし、メジナは本来野生的な性格が強いため、他の魚ほど「なつく」わけではなく、手で触れることはほぼないです。
それでも、餌を与える時に近寄ってきたり、手を差し出すと反応してくれることもあります。
水槽に慣れたメジナは、飼い主の顔を覚えることがあり、餌の時間に近づいてくることがありますが、それでも触れることを許すわけではありません。
下田海中水族館、個人的に神だなと思ったポイント
1、【クッッソ近くでメジナに餌やりできた】
池の鯉並みに飼い慣らされたメジナがご飯ねだってきて超かわいい、飼育されてるからかやけにお顔が綺麗
2【ちぃちぇニザダイがいた】
ちっちゃくてもちゃんと尾びれの三本刺ある、まだ内臓透けてるかわいい pic.twitter.com/juolpS4iCD— がじゃいも (@zyagazyaga117) June 1, 2024
他の魚と飼ってもいいの?
メジナは基本的には温和な性格を持っており、他の魚と混泳することも可能ですが、注意点があります。
特に、メジナは縄張り意識が強い魚なので、同じ種類のメジナや似た性格の魚とは争いが起こることがあります。
これに関しては、飼育環境や水槽の広さを工夫することで回避できる場合もあります。

同種のメジナとの混泳は避けた方が無難です。
特にオス同士は縄張り争いをすることがあるため、1匹で飼うか、広い水槽で飼う場合に他の個体を一緒に飼うことを検討しましょう。
異種の魚との混泳については、比較的温和な性格を持っているため、活発でおとなしい魚との混泳は可能です。
ただし、攻撃的な魚や速い泳ぎを持つ魚と一緒に飼うと、ストレスを感じることがあるので注意が必要です。
また、広い水槽を準備し、岩場や隠れ家を設置すると、魚たちが自分の領域を確保しやすくなり、争いを避けることができます。
メジナの飼育に必要な準備
メジナを健康に育てるためには、適切な飼育環境を整えることが非常に重要です。
以下のポイントをしっかり準備することで、メジナが快適に過ごせる空間を作り上げましょう。
1. 十分な水槽のサイズ

メジナは成長すると40〜60cm以上になることがあるため、広めの水槽が必要です。
広い水槽は、メジナが十分に泳げるスペースを提供し、ストレスの軽減に役立ちます。
また、水槽内に岩やサンゴを配置することで、メジナの自然な環境に近いレイアウトを作ることができます。
これにより、メジナは隠れ場所を確保でき、よりリラックスして生活できるでしょう。
2. 水質とpHの管理

メジナは海水魚なので、適切な水質管理が必要です。
水槽内の塩分濃度は比重計で測定し、1.023~1.025の範囲を維持するようにします。
これを維持するためには、海水用の塩を使用し、定期的な水換えが欠かせません。
また、pHは8.1~8.3の範囲が理想です。
pHが適切でないとメジナの健康に悪影響を及ぼす可能性があります。定期的に水質をチェックし、必要に応じて調整することが重要です。
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3. 水温の安定化

メジナにとって最適な水温は20℃です。
水温が急激に変動しないように、温度管理は非常に重要です。
温度計を設置して、常に安定した水温を保つように心がけましょう。
もし水温が低すぎる場合はヒーターで調整し、高すぎる場合は冷却装置を使用します。急激な温度変化はメジナにストレスを与えるため、少しずつ調整することが大切です。
4. 隠れ場所の提供
メジナは比較的活発に泳ぐ魚ですが、隠れ場所を確保することでストレスを軽減することができます。
岩やサンゴで水槽内に隠れ家を作ると、メジナはよりリラックスできるでしょう。
これにより、メジナの生活がより自然に近いものになります。
また、水流の強さにも注意が必要です。
過度な水流はメジナにとって不快な環境になるため、水流が強すぎないように調整します。
5. 餌の準備と管理
メジナは雑食性なので、動物性の餌や植物性の餌をバランスよく与えることが大切です。
冷凍エビや海藻やスピルリナを含む餌を与えると栄養バランスが取れます。
1日2回程度、少量ずつ与えると良いでしょう。
餌を与える際は、食べ残しが水質を悪化させる原因となるため、食べ残しはすぐに取り除くようにします。
メジナに適した床材
メジナの飼育環境を作る際に、床材選びも重要なポイントです。
床材は、水質や水流に影響を与えるだけでなく、メジナの健康にも関わる要素となります。
メジナがストレスなく過ごせる床材を選びましょう。ここでは、メジナに適した床材について解説します。
1. サンゴ砂
サンゴ砂は海水魚飼育において最も一般的な床材の一つです。
メジナも海底で自然にサンゴや岩礁に生息しているため、この床材は非常に適しています。
サンゴ砂は水質を安定させる効果があり、特に水のpHを少しアルカリ性に保つ働きがあります。
サンゴ砂は自然な見た目を提供し、メジナが砂を掘ったり、餌を探したりするのにも適しています。
2. ショートグラスや植物床材
メジナは基本的に岩や砂の底に住んでいますが、ショートグラスや水草のような植物床材を入れることもできます。
これにより水槽内の自然感が増し、メジナのストレスが軽減されます。
水草はまた、魚の隠れ家を提供し、水質を維持するためにも役立ちます。
ただし、メジナは活発に泳ぐため、水草の管理が必要です。
水草がメジナにとって障害にならないよう、適切な配置を考慮することが重要です。
床材の管理と注意点

床材選びは大事ですが、それと同じくらい床材のメンテナンスも重要です。
床材に残った餌や排泄物が水質悪化の原因となるため、定期的に掃除を行い、清潔を保つことが求められます。
また、床材の上に積もった汚れを吸収するために、ろ過システムやポンプを活用して水流をうまく調整しましょう。
特にサンゴ砂や鉱物砂の場合は、メジナが砂を掘る動きによって砂が舞いやすいため、ろ過システムの掃除も定期的に行い、水質が安定するよう努めましょう。
よくあるメジナの飼育トラブルとその対策
メジナを飼育する際に発生しやすいトラブルは、飼育環境や管理方法に関係していることが多いです。
これらの問題に対して適切に対処することで、メジナが健康に育ち、長生きするための環境を整えることができます。
ここでは、メジナの飼育中によく起こるトラブルとその対策をいくつか紹介します。
1 食欲不振や餌の偏食

メジナは捕食性の魚で、餌に対して食欲が旺盛な傾向がありますが、飼育環境にストレスがかかると食欲が減少したり、餌に偏食を示したりすることがあります。
特に新しい環境に慣れるまで食欲が落ちることがあります。
対策

まず、メジナが餌を食べない原因を特定しましょう。
水温や水質が適切でない場合、食欲が減退することがありますので、まずは水質チェックを行い、最適な環境に整えます。
また、餌の種類を変えることで食欲を刺激できる場合もあります。
市販の海水魚用のフードやライブフィッシュ(小さな魚など)を与えてみると、食欲が戻ることがあります。
ストレスがかかっている場合は、照明を控えめにしたり、水槽に隠れ場所を増やしてあげることが効果的です。
2. 過密飼育によるストレス

メジナは比較的大きな魚で、成長するにつれて十分なスペースが必要になります。
水槽内で過密に飼育すると、魚同士が喧嘩をしたり、ストレスが蓄積して病気にかかりやすくなります。
対策
適切な水槽サイズを選び、メジナの成長に合わせて飼育環境を整えることが大切です。
水槽内に岩や隠れ家を設けることで、メジナにストレスを与えることなく快適に過ごさせることができます。
また、他の魚との相性にも注意が必要です。特に縄張り意識が強い魚と一緒に飼う場合は、喧嘩が起きないように注意しましょう。
3. 水温の不安定
メジナは水温に敏感な魚で、急激な温度変化に弱いです。
特に水温が低すぎたり高すぎたりすると、メジナがストレスを感じ、健康を損なう原因になります。
対策

メジナにとって最適な水温は20℃くらいです。
水槽内にヒーターを設置し、水温を一定に保つようにしましょう。
冷房や暖房の効いた部屋に水槽を置くと、水温が急激に変動しやすいため、なるべく温度管理がしやすい場所に水槽を設置することが望ましいです。
また、温度計を設置してこまめにチェックすることで、異常に気づきやすくなります。
メジナの飼い方 まとめ
メジナは、美しい色合いと温和な性格で、多くの海水魚愛好家に人気のある魚です。
飼育初心者にも扱いやすいとされる一方で、適切な環境とケアを提供しないと健康を損ねる可能性があるため、十分な準備と注意が必要です。
この記事では、メジナを健康に育てるために必要なポイントについて解説しました。
まず、メジナが快適に過ごすためには、広い水槽や安定した水質管理が欠かせません。
適切な水温とpHの管理はもちろん、メジナに適した餌や隠れ家の提供も重要です。また、床材の選び方にも工夫が必要で、自然に近い環境を整えることがメジナのストレスを軽減し、健康的な生活をサポートします。
さらに、メジナの飼育中に発生しがちなトラブルとして、食欲不振や餌の偏食、過密飼育、水温の不安定などが挙げられます。
これらの問題に対しては、早期に水質や環境を調整することで対応できます。
また、メジナは比較的温和な性格を持っているため、他の魚との混泳も可能ですが、縄張り意識が強いため、同種のメジナや攻撃的な魚とは注意して飼う必要があります。
メジナを長生きさせるためには、飼育環境を常にチェックし、少しの工夫と気配りで健康的な生活を提供してあげることが大切です。
愛情を持って接し、自然に近い環境を作ることで、メジナとの素晴らしい飼育ライフを楽しむことができるでしょう。
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